新たな時代のSDGsに寄与する透光性超軽量断熱エアロゲル「SUFA(スーファ)」を開発中のティエムファクトリ株式会社(本社:茨城県東茨城郡、代表取締役社⻑:倉田真弥)は、株式会社エフ・シー・シー(本社:静岡県浜松市)より資金調達を実施したため、ご報告致します。
弊社事業内容と資金調達の目的
弊社はこれまで、NASAが使用した素材として知られており、高度な断熱性を持つエアロゲル「SUFA(スーファ)」の普及に向けて、既存の技術的ハードル及びコスト的なハードルを解消すべく研究開発を行い、パートナー企業様と共にこの素材の可能性を探る試みを継続して行って参りました。弊社エアロゲル「SUFA(スーファ)」は、現在、我々の世代が現実的な問題として取り組むべきSDGsの複数の課題を解消するのに極めて有効な素材であり、社会的課題を解決する次世代ソリューションとして、多岐にわたる分野での活用を目指した研究開発となります。
今回の資金調達において、弊社エアロゲル「SUFA(スーファ)」の研究開発とともに、より現実的な成果に帰結する動きを加速させ、具体的なソリューションとして、パートナー企業様と共に世に出す動きを引き続き進めてまいりたいと思っております。これらの動きを株式会社エフ・シー・シー様とシナジーを高め、加速していくにあたり、この度の資金調達をさせて頂く運びとなりました。
株式会社エフ・シー・シー様からのコメント
FCCは優れた断熱性能と柔軟性を兼ね備えたSUFAに魅力を感じ、この技術を活用することで、サーマルマネジメント領域の事業展開を計画しています。
ティエムファクトリ様とのパートナーシップを通じて高効率な断熱材としての応用や、熱伝導率の低減による冷却効率の向上など、 様々な用途において革新的なソリューションを提供し、より持続可能なエネルギー効率向上の推進に貢献してまいります。
弊社ソリューションの特⻑
弊社のエアロゲル「SUFA(スーファ)」は既存品とは大きく異なり、柔軟性の優れた組成でできており、世界でも非常に希少な、板状エアロゲルを生成する事を可能にしました。既存のサプライヤーでは、殆どが粉状(パウダー体)での提供となる為、エアロゲル本来の断熱性を十分に発揮することが出来ません。しかし、弊社の技術によって生成可能となった板状エアロゲルでは、エアロゲル本来の驚異的な断熱性能を発揮することができます。弊社の「SUFA(スーファ)」モノリス体が大判化のベンチマーク達成に成功したのも、この組成に由来するものです。(※1)
また、弊社エアロゲル「SUFA(スーファ)」は、シリカ由来の組成であることと、弊社の高い技術力により、様々な物質や化学的属性を付与する事が出来るという点についても、他社製品にはない、機能性を増やすことができる大きな可能性を秘めた、稀有な素材となっております。
「SUFA(スーファ)」モノリス体については、様々な環境に於いて、内部の細孔構造及びその中に内包される空気が保全されたまま維持され、断熱性が保持されることを確認できております。また、「SUFA(スーファ)」モノリス体の透明性については、他社や既存品では見ることのできない、現存品では唯一無二の特徴となっており、透明性のある断熱材という、従来にない開口部への断熱ソリューションとして、SDGs時代のモノづくりに強力にコミットできる素材となっております。(※2)
こうした既存にはない、数々の新規性を備えた次世代型高機能エアロゲル「SUFA(スーファ)」で、新しい時代の断熱材、機能材として、様々なパートナー企業様と共に、次世代に恥じることのない、今の世の中にはない革新的な素材を開発・提供していきたいと考えております。
※1:大判化ベンチマーク達成についてはこちら→https://bit.ly/tiemfactory_ultraScaleMonolith
※2:弊社エアロゲルの透明性についてはこちら
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■エアロゲルとは
固体で一番の性能を誇る断熱素材。特殊な分子構造により、内部に多くの中空構造を持つ不思議な素材で、これにより、既存の他のどの素材よりも優れた断熱性を誇る。
■SUFAとは
ティエムファクトリ(株)が開発中のシリカエアロゲル。
従来よりも柔軟性を持たせた骨格構造により、世界で唯一板状のエアロゲルを提供可能にする。透明の組成設計を可能とし、空間等のデザインとSDGsを両立することが出来る、期待の断熱素材。
■ティエムファクトリ(株)とは
世界で発見されてから⻑く眠っていたエアロゲルを、SDGsとデザイン性を両立する希望の素材として世の中に広め、よりサステナブルな住環境、建築等に貢献することをミッションとしたベンチャー企業です。
ティエムファクトリのプレスリリース一覧
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